ツゾー・ウィルソン 氏John Tuzo Wilson
地球物理学者、地質学者[カナダ]
1993年 4月15日 死去享年86歳
ジョン・ツゾー(トゥーゾー)・ウィルソン(John Tuzo Wilson、1908年10月24日 - 1993年4月15日)は、理学博士号をもつスコットランド系カナダ人の地球物理学者で地質学者である。
生涯=
1908年、スコットランド移民の子としてカナダのオンタリオ州オタワで生を受けた。
1930年にトロント大学で地球物理学を学び、ケンブリッジ大学セント・ジョンズ・カレッジ及びプリンストン大学で地球物理学に関連する様々な学位をとった。
地質学者としては最高峰の学位にあたる博士号をとったのは1936年であった。
研究が一段落すると第二次世界大戦が起こったため、カナダ陸軍に入隊し、大佐で退役した。
彼の業績は、プレートテクトニクス理論において、地球表面を覆う固い外層である地殻と上部マントルをあわせたリソスフェアがより軟らかい層であるアセノスフェアの上を覆う十数枚に及ぶプレートとして動いているという考え方を提唱し、世界的に名声を博した。
ウィルソンの説には、ハワイ諸島が北西方向へ向かってゆっくり動く太平洋プレート上のホットスポットによって生み出された海底火山の一群であることも含まれていた。
更に1965年には、大洋中央海嶺を横切っている断層は、後から生まれた単なる横ずれ断層ではなく、プレートが分裂するときに水平方向にできる断層であるというトランスフォーム断層の考え方をネイチャー誌に発表するなどの画期的な業績を残している。
カナダ勲章のオフィサ ……
ツゾー・ウィルソンさんが亡くなってから、31年と220日が経ちました。(11543日)