碧海純一 氏(あおみじゅんいち)
法学者[日本]
(東大名誉教授・法哲学)
2013年 7月18日 死去心不全享年90歳
碧海 純一(あおみ じゅんいち、1924年6月27日 - 2013年7月18日)は、日本の法学者、法哲学者。
東京大学名誉教授。
日本バートランド・ラッセル協会理事。
分析哲学、批判的合理主義に近い立場から理論哲学として法哲学を展開し、以後の日本の法哲学に大きな影響を及ぼした。
主著に『法哲学概論』『法と社会』など。
生涯=
愛知県名古屋市出身。
旧制武蔵高等学校では、講師であった下村寅太郎に紹介され、バートランド・ラッセルに触れる(後に日本バートランド・ラッセル協会設立発起人となっている)。
1944年10月、海軍主計見習士官。
極東国際軍事裁判で弁護側の書類を英訳する仕事で忙しくなり、大学に行かず、留年した。
このときの職場仲間に森山眞弓がいる。
1948年、東京帝国大学法学部卒業、東京帝国大学特別研究生。
高等文官試験司法科試験に合格するも、団藤重光の勧めで学者の道を選ぶ。
尾高朝雄の弟子であったが、尾高の急逝後、1951年に神戸大学法学部助教授となる。
1950年から1952年にかけて、第1回ガリオア留学生としてハーバード大学留学。
1961年、東京大学法学部教授に就任。
1985年退官。
その後、放送大学教授、関東学院大学教授を歴任し、1997年に関東学院大学を退職。
1991年、紫綬褒章受章。
研究=
従来、価値哲学としての色合いが強かった日本の法哲学界の中で、理論哲学としての法哲学を確立しようとした。
その主張は、当初は分析哲学、 ……
碧海純一さんが亡くなってから、11年と126日が経ちました。(4144日)