サルヴァトーレ・リチートラ 氏Salvatore Licitra
声楽家・テノール歌手[イタリア]
2011年 9月5日 死去交通事故享年44歳
サルヴァトーレ・リチートラ(Salvatore Licitra, 1968年8月10日 - 2011年9月5日)は、スイス生まれのイタリアのテノール歌手。
ルチアーノ・パヴァロッティの代役を務めたことにより「新しいパヴァロッティ」として一躍スターダムにのし上がったが、交通事故により死去した。
生涯=
サルヴァトーレ・リチートラは1968年8月10日、スイスのベルンでシチリア出身の両親のもとで生まれる。
ミラノで育ったリチートラは当初、雑誌『ヴォーグ』のイタリア版のグラフィック担当として働いていた。
声楽を志すのは比較的遅めで、18歳のときに母親の勧めでパルマに出てアリゴ・ボーイト音楽院パルマに入学。
また、ブッセートでカルロ・ベルゴンツィに師事し、ベルゴンツィの下でレッスンを重ねて研さんに励み、1998年にテアトロ・レージョにおけるヴェルディ『仮面舞踏会』の公演でオペラデビューを飾った。
翌1999年にはベルゴンツィの推薦でオーディションを受け、リッカルド・ムーティ指揮のヴェルディ『運命の力』のアルヴァーロ役でスカラ座にデビュー。
2000年には同じくスカラ座でムーティの指揮によりヴェルディ『イル・トロヴァトーレ』のマンリーコ、プッチーニ『トスカ』のカヴァラドッシを歌い、一連の公演はソニー・クラシカルからDVDとして発売された。
ところで、ムーティは『イル・トロヴァトーレ』のカバレッタ「見よ、恐ろしい炎を」 (Di Quella Pira) で慣例となっているハイCを歌わせない ……
サルヴァトーレ・リチートラさんが亡くなってから、13年と78日が経ちました。(4826日)