ミレッラ・フレーニ 氏Mirella Freni
オペラ歌手・ソプラノ[イタリア]
2020年 2月9日 死去享年86歳
ミレッラ・フレーニ(Mirella Freni, 1935年2月27日 - 2020年2月9日)は、イタリアのオペラ歌手(ソプラノ)。
若々しい声質と優れた演技力で高い評価を受けていた。
彼女のレパートリーは約40ほどの役柄からなり、主にヴェルディとプッチーニを中心にしているが、チャイコフスキーの『エフゲニー・オネーギン』のタチヤーナも含む。
小澤征爾は若い頃、ウィーンでオペラの練習のピアノ弾きをしており、ミレッラ・フレーニとブルガリアのバス歌手ニコライ・ギャウロフの練習の伴奏も担当していた。
その後フレーニはニコライと結婚し、二人はしばしば舞台およびレコード録音で共演している。
生涯=
フレーニはイタリアのモデナで労働者階級の家庭に生まれた。
彼女の母親はルチアーノ・パヴァロッティの母親と同じタバコ工場で働いており、同じ乳母の乳で育ったという。
彼女は音楽的才能に恵まれ、10歳でラジオ局の主催したコンクールで『ある晴れた日に』(プッチーニの『蝶々夫人』)を歌い優勝した。
しかし著名なテノール歌手ベニャミーノ・ジーリは、このまま歌手として歌い続けると早晩喉を痛める危険性があると警告し、もう少し歳をとるまで歌うのを中止したほうがよいと助言した。
彼女はこれに従い、17歳までステージで歌わなかった。
1955年、19歳のフレーニはモデナの劇場で『カルメン』のミカエラ役でオペラの初舞台を踏んだ。
これをきっかけに様々な役柄の出演要請を受 ……
ミレッラ・フレーニさんが亡くなってから、4年と286日が経ちました。(1747日)