佐藤史生 氏(さとうしお)
漫画家[日本]
2010年 4月4日 死去脳腫瘍享年59歳
佐藤 史生(さとう しお、1950年12月6日 - 2010年4月4日)は、日本の漫画家。
女性。
本名は佐藤ちよ子。
24年組あるいはポスト24年組 のひとり。
理知的な作風が特徴で、寡作でありながら根強い人気を誇る。
代表作に『夢みる惑星』『ワン・ゼロ』など。
魔術や神話を先端科学と巧みにミックスする独自の作品世界を持つ。
長編『夢みる惑星』は、はるかな昔に火星から移住してきた人々が築いた超古代文明の終焉の物語である(p30)。
もうひとつの長編作品『ワン・ゼロ』では、意志を持ちネットワークに侵入する電子頭脳と魔神たち(大乗仏教の神々とインド古代神および古神道の神々との戦い)を描く(p72)。
「ネペンティス」「心臓のない巨人」など、巨大な交易船で宇宙を旅しながら何世代も生き続ける隔離された人々が登場する「複合船」のシリーズは、文化人類学あるいは民俗学的なコード(ハレとケ、ケガレ、マレビトなど)を埋め込んだサイエンス・フィクション (SF) といえる。
『やどり木』では、辺境星に入植した人類が現地の植物を摂取することで脳の構造を変化させ、その惑星の生命が構築する壮大なネットワークに取り込まれていく。
SF以外の、近現代を舞台とする作品の場合、呪術的な設定を持つもの(『ワン・ゼロ』の原型である「夢喰い」や、徳永メイ原案による「精霊王」など)もあるが、そういう設定抜きのコメディ(「スフィンクスより愛をこめて」や「ミッドナイト ……
佐藤史生さんが亡くなってから、15年と165日が経ちました。(5644日)