黒田恭一 氏(くろだきょういち)
音楽評論家[日本]
2009年 5月29日 死去多臓器不全享年72歳
黒田 恭一(くろだ きょういち、1938年1月1日 - 2009年5月29日)は、日本の音楽評論家。
人物・来歴=
1938年、東京市神田区(現在の東京都千代田区)生まれ。
東京都立西高等学校、早稲田大学教育学部卒業。
在学中からクラシック音楽評を雑誌などに書き、以後、音楽評論一筋を歩んだ。
新聞、雑誌への執筆が多くあり、特にコンサートやオペラ、レコードなどの評論で活躍した。
かつては隔月刊誌「暮しの手帖」の花森安治に依頼され、同誌の『レコード・ショップ』というコーナーを担当していた時期もあった。
1984年にステレオサウンド社から創刊された『音楽通信』では編集長を務めたが、半年で休刊に追い込まれた。
1999年には東京の東急Bunkamuraオーチャードホールのプロデューサーに就任。
NHK-FMの「20世紀の名演奏」も担当したが、2007年11月から2008年2月の間は病気療養のため、この番組は諸石幸生が担当した。
2009年5月29日、多臓器不全のため東京都内の病院で死去。
71歳没。
評論・著作の傾向=
同世代の宇野功芳はもとより、先達の吉田秀和に比べても、とても温厚な評論で、めったに厳しいことを言うことはなかった。
名演中の名演を極める、というよりも、クラシック音楽初心者や時々はクラシック音楽も聴くという程度の層に向け、多くのクラシック音楽やクラシックのみならず、その周辺のジャンルの音楽・演奏も含め、親しみやすい、あるいは意外な魅力のあるものを紹介 ……
黒田恭一さんが亡くなってから、15年と176日が経ちました。(5655日)