オスカー・ウェルナー 氏Oskar Werner
俳優[オーストリア]
1984年 10月23日 死去心臓発作享年63歳
オスカー・ウェルナー(Oskar Werner、1922年11月13日 - 1984年10月23日)は、オーストリア出身の映画俳優。
生い立ち=
ウィーンで生まれたウェルナーは幼少期祖母によって育てられ、その後18歳で舞台監督に誘われ1941年に初舞台を踏んだ。
その直後に独ソ戦へ徴兵されることになったが、ウェルナーは平和主義でナチズムに反対していたため、徴兵検査でわざとひっかかり戦線に行くことを免れ雑用をやることとなった。
キャリア=
戦時中に女優のElisabeth Kallinaと密かに結婚し子供を授かったウェルナーは、終戦後にウィーンの森へ家族と共に移り、しばらくしてウィーンに戻り俳優業を再開した。
その後は色白で端整な顔立ちと金色のサラサラ髪を擁して、1960年代のヨーロッパ映画を彩った。
なかでもヌーヴェルヴァーグ到来と共にフランソワ・トリュフォー監督作品にたびたび主演し、異彩を放った。
ジャンヌ・モローと共演した『突然炎のごとく』や、ジュリー・クリスティと共演した異色近未来SF劇『華氏451』が代表作となり、日本でも知られる。
しかし、『華氏451』の撮影中トリュフォーとの間に確執が生じ、その結果彼の監督作品での最後の出演作となった。
1965年にヴィヴィアン・リーと共演した『愚か者の船』では第38回アカデミー主演男優賞にノミネートされた。
1968年の主演作『しのび逢い』では、知的なオーケストラ楽団の天才指揮者を演じたが、悲恋映画では決まって女性を冷徹に振っ ……
オスカー・ウェルナーが亡くなってから、40年と29日が経過しました。(14639日)