桑田笹舟 氏(くわだささふね)
書家[日本]
1989年 7月31日 死去享年90歳
桑田 笹舟(くわだ ささふね、明治33年(1900年)6月24日 - 平成元年(1989年)7月31日)は、日本の書道家。
福山市名誉市民。
本名・桑田 明(くわだ あきら)。
経歴=
広島県福山市坪生町出身。
1922年、神戸市立教員養成所に入学し、安東聖空に師事。
1924年、文部省師範学校中学校高等女学校教員検定試験習字科に合格し、教員生活を始める一方、西谷卯木らとかな書の研究を始め、古筆研究家の田中親美に師事。
同年、一楽書学院(一楽書芸院)を設立して笹舟と号す。
1927年『かなとうた』発刊。
1932年、関西書道会展、東方書道会展で最高賞受賞。
1940年、教員を退職し、創作と学院の運営に専念する。
戦後は日本かな書道界を牽引し、現代かな書の先駆けとなる。
1951年、日展特選。
1956年、朝日新聞社主催「現代書道二十人展」に出品。
1965年、兵庫県文化賞。
1970年、日本芸術院賞受賞。
1978年、勲四等旭日小綬章。
1980年、東大寺華厳経奉納。
1981年、紺綬褒章。
1982年、東宮御所において皇太子妃(現在の上皇后美智子)に料紙について御進講を務めた。
1986年、福山市名誉市民。
その他、日展審査員・評議員・理事、毎日書道展審査会員、一楽書芸院会頭、書道笹波会会長、日本書芸院名誉顧問などを歴任した。
関西かな上位の基盤を作った一人で、門下から多くの人材を輩出した。
弟子に桑田三舟、山龍洞、池内艸舟がいる。
なお、三舟は実子である。
月刊誌 ……
桑田笹舟さんが亡くなってから、35年と113日が経ちました。(12897日)