白石一郎 氏(しらいしいちろう)
作家[日本]
2004年 9月20日 死去肺炎享年74歳
白石 一郎(しらいし いちろう、1931年(昭和6年)11月9日 - 2004年(平成16年)9月20日)は、日本の作家。
略歴・人物=
釜山の生まれで本籍は壱岐市。
終戦までは釜山、戦後は佐世保市で育つ。
長崎県立佐世保北高等学校、早稲田大学政治経済学部卒業。
大学在学中より、懸賞小説に応募を始めた。
卒業後はタイヤ販売に従事するが、性に合わずに帰郷。
父の経理事務所で働くかたわら、創作活動に励んだ。
1955年、「臆病武者」が地方新聞の懸賞に一席入選。
作家デビューを果たす。
以後、一貫して歴史・時代小説を執筆。
2002年に食道がんの宣告を受け、2004年9月20日肺炎により死去。
代表作は直木賞を受賞した『海狼伝』で、ほかにも「海」を舞台にした(または「海」を冠した)作品がいくつかあり、海洋時代小説の第一人者として知られる。
このような「海」についてのこだわりは、壱岐出身という自身の生い立ちや「苦心して書き上げた書下ろし長篇小説に『海と虹の城』というタイトルをつけてベテランの編集者に手渡したところ、『海はやめましょう。
タイトルに海という字がつく本は売れないんです』」と言われ、それ以来、「そんな馬鹿な!という口惜しまぎれの反発心が、根深く心のどこかに」あったことに起因している(カッコ内引用は『水軍の城』より)。
直木賞には、「孤島の騎士」(1970)、「火炎城」(1974)、「一炊の夢」「幻島記」(1975)、「サムライの海」 ……
白石一郎さんが亡くなってから、20年と62日が経ちました。(7367日)