内山美樹子 氏(うちやまみきこ)
浄瑠璃研究者[日本]
2022年 8月3日 死去心不全享年84歳
内山 美樹子(うちやま みきこ、1939年10月18日 - 2022年8月3日)は、日本の近世文学、特に18世紀浄瑠璃の研究者。
文学博士(早稲田大学・論文博士・1989年)。
早稲田大学名誉教授。
2019年瑞宝中綬章受章。
人物=
実業之日本社で『少女の友』主筆だった内山基(1903年 - 1982年)と、内田百閒の娘で同誌の編集者でもあった翻訳家の内山多美野(1913年 - 1988年)の長女として東京に生まれる。
1962年、早稲田大学文学部演劇学卒業。
1971年、同大学院博士課程単位取得満期退学。
早稲田大学第一文学部教授、1989年、『浄瑠璃史の一八世紀』で文学博士(早稲田大学)の学位を取得。
第22回河竹賞受賞。
2010年、定年退任。
2019年春の叙勲で瑞宝中綬章を受章。
近松門左衛門研究に偏りがちな浄瑠璃研究の世界で、近松以後の作家は近松よりも構成力に優れると評価し、近世浄瑠璃の全体像に迫ろうとしている。
2022年8月3日、心不全により死去。
著書=
『浄瑠璃史の十八世紀』(勉誠社 1989年、のち勉誠出版から再刊)
『文楽 二十世紀後期の輝き―劇評と文楽考』(早稲田大学出版部、2010年)
共編著=
『文楽・歌舞伎 日本古典芸能と現代』(志野葉太郎共著 岩波セミナーブックス、1996年4月)
『岩波講座歌舞伎・文楽』(全10巻 鳥越文蔵・渡辺保共編、1997年-1998年)
校訂=
新日本古典文学大系『竹田出雲・並木宗輔浄瑠璃集』(角田一郎と校註、1991年)
同『近松半二江戸作者浄瑠璃集』(延広真治と校 ……
内山美樹子さんが亡くなってから、2年と110日が経ちました。(841日)