中村和子 氏(なかむらかずこ)
アニメーター[日本]
(虫プロダクションで「鉄腕アトム」「W3」「リボンの騎士」などを担当し、女性アニメーターの草分けとして知られる。)
2019年 8月3日 死去享年87歳
中村 和子(なかむら かずこ、1933年4月1日 - 2019年8月3日)は、日本のアニメーター。
関東州旅順生まれ。
来歴=
満州生まれで、幼少期から絵に親しみ、満州に美術学校が無かったため将来は内地の美術学校に進学するつもりでいた。
12歳で同地で終戦を迎え山口県に引き揚げる。
山口県立宇部高等学校から女子美術大学洋画科に進学。
画業のみで生計を立てるのは大変であるため、大学で高校と中学の美術教員免許を取得している。
同大在学中、フランスの長編漫画映画『やぶにらみの暴君』(1952年/ポール・グリモア監督)を観てアニメーターに関心を持ち、卒業後、東映動画にスタジオ開設時の募集広告を見て第1期採用で入社。
同期入社に大塚康生、紺野修司らがいる。
同じ頃東映動画に在籍していた後輩女性アニメーターに大田朱美、奥山玲子がいる。
養成期間を経て、東映動画の長編アニメ映画第1作である『白蛇伝』に第二原画として参加し、劇場アニメ3作で動画を担当したが、『安寿と厨子王丸』への不満から東映動画を退社。
1961年頃に広告代理店である萬年社の社員だった穴見薫を東映動画時代の同僚の楠部大吉郎に紹介されて結婚した。
東映動画を退職した後は久里洋二らのアニメーション三人の会の活動を手伝っていたが、東映動画の同僚だった坂本雄作の誘いで1962年5月に虫プロダクションへ入社。
虫プロの第1回作品である映画『ある街角の物語』の作画に参加した。
続 ……
中村和子さんが亡くなってから、5年と111日が経ちました。(1937日)