レナード・シュレーダー 氏Leonard Schrader
脚本家[アメリカ]
2006年 11月2日 死去心不全享年64歳
レナード・シュレイダー(Leonard Schrader、1943年11月30日 - 2006年11月2日)は、米国の脚本家。
姓はシュレーダーとも表記される。
人物=
米国の映画監督、脚本家のポール・シュレイダーの実兄である。
本人曰く、英語の脚本と日本語の脚本のどちらも書ける世界唯一の脚本家であった。
生涯=
米国ミシガン州グランド・ラピッズ出身。
ドイツ系アメリカ人とオランダ系の厳格なキリスト教カルヴァン派の家に生まれ、映画などのポップカルチャーに触れることは一切禁止された。
その抑圧的躾けの反動で、アイオワ大学の脚本家のワークショップで修士号を獲得する(カート・ヴォネガット、ホルヘ・ルイス・ボルヘスらを題材にした)。
1969年~1973年の5年間、同志社大学と京都大学で英文学の講師として来日する。
義侠の世界に興味を持ち、実在の暴力団にも出入りして、日本のアンダーグラウンドを研究する。
帰国後、当時の東映ヤクザ映画を元に、『ザ・ヤクザ』(1974年、シドニー・ポラック監督)をポールと共に脚本を書き、映画化され、欧米圏だけでなくアジア映画などにも一大センセーションを巻き起こした。
この映画の影響力の強さはクエンティン・タランティーノ監督の近作『キル・ビル』(2003年)にまで及んでいる。
また、生前の三島由紀夫とも親交があり、彼のオマージュとして映画"Mishima: A Life In Four Chapters"(1985年)の共同脚本(弟のポール、妻のチエコとの共同)を書いて ……
レナード・シュレーダーさんが亡くなってから、18年と19日が経ちました。(6594日)