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内海隆一郎 氏(うつみりゅういちろう)

作家[日本]

2015年 11月19日 死去白血病享年79歳

内海 隆一郎(うつみ りゅういちろう、1937年6月29日 -2015年11月19日)は、日本の小説家である。
「ハートウォーミング」と呼ばれる独自のスタイルによって市井の人々を描くことを得意とし、芥川賞に1回、直木賞に4回候補作となった。
『蟹の町』(1970年)などで注目されるも長く断筆し編集者を続ける。
『人びとの忘れもの』(1985年)が好評を得、執筆に専念。
人物= 愛知県名古屋市生まれ、岩手県一関(現在の一関市)出身。
岩手県立一関第一高等学校を経て、立教大学社会学部卒業。
生い立ち= 3歳のとき、父親が一関の亜炭鉱山の経営者に着任、一家とともに移住した内海は、20歳までを同地で過ごした。
内海は一関中学校から一関第一高等学校に進学、高校時代は柔道に熱中した。
初め鉱山の経営は順調で、太平洋戦争(大東亜戦争)敗戦直後までの内海家は裕福であったが、ほどなくすると亜炭需要が激減し、一家は没落して生活は困窮した。
やがて鉱山は閉山となり、父親は厳美渓の温泉旅館「渓泉閣」の支配人となった。
内海は高校卒業後、志望していた獣医大学に入学して上京したが、経済的な事情から学業の継続を断念、半年ほどで一関に帰郷した。
そこで両親とともに温泉街に間りして暮らした内海は、しばらくのあいだそこで刺激的で退廃的な生活を送っていた。
後年、内海の作品には父親や一関(架空の地名「岩井」、もしくは「I市」とされる)やそこに暮らす人々のエピ ……

内海隆一郎さんが亡くなってから、9年と3日が経ちました。(3290日)

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