山下菊二 氏(やましたきくじ)
画家[日本]
1986年 11月23日 死去享年68歳
山下 菊二(やました きくじ、1919年10月8日 - 1986年11月23日)は、日本の画家。
経歴=
徳島県三好市に生まれる。
1937年、香川県立工芸学校卒業。
翌1938年に上京し、福沢一郎の絵画研究所に入る。
1944年から1949年まで東宝映画教育映画部に勤務、この間、応召による戦場体験と1946年から1948年までの東宝争議を体験した。
1946年、高山良策、大塚睦らと「前衛美術会」を結成。
1949年、美術文化協会の会員になるが、翌年、退会。
以後、多くの会を結成、あるいは参加。
また、日本共産党に入党し、山村工作隊にも参加した。
1952年、小河内村でのダム反対闘争に参加。
以後、松川裁判、安保闘争、狭山裁判などに関与。
兄の谷口董美も画家。
新潮文庫の大江健三郎作品の表紙を描いた。
1975年に、筋萎縮症と判断される。
1986年、死去。
権力や差別、天皇制や庶民意識の問題と向かい合い、渾沌たる現実を超現実主義の方法で戯画化したり、探訪絵画を創案して、事件を紙芝居化するなど、その絵画は、戦後史の証言ともなる重要なものである。
家の中で梟を飼っていた。
代表作に《あけぼの村物語》(1953年)《見られぬ祭》(1965年)《葬列》(1967年)《転化期》(1968年)などがある。
画集など=
『くずれる沼 - 画家・山下菊二の世界』(すばる書房) 1979年
『山下菊二画集 1919-1986』(美術出版社) 1988
その他著書=
『沼の妖鳥たち』(木島始詩、山下菊二画、昭森社) 1963
『いの ……
山下菊二さんが亡くなってから、37年と364日が経ちました。(13878日)