1934年8月、21歳の藤森ムツエは、新天地を求め夫と共にペルーへと旅立った。だが、1990年に息子のアルベルト・フジモリが日系二世としては史上初の大統領に就任するまでの彼女の半世紀は平坦なものではなかった。綿花栽培の失敗、排日暴動、大地震、第二次大戦中の財産接収…と苦難の連続だった。
藤森ムツエさんが亡くなってから、15年と255日が経ちました。(5734日)