ウィリアム・サーストン 氏William Paul Thurston
数学者[アメリカ]
2012年 8月21日 死去 悪性黒色腫享年67歳
ウィリアム・サーストン (William Paul Thurston, 1946年10月30日 - 2012年8月21日)はアメリカの数学者。
コーネル大学教授。
専門はトポロジーと幾何学。
ワシントンD.C.生まれ。
人物・業績=
結び目補空間の分類(双曲結び目、トーラス結び目、サテライト結び目)
サーストンのモンスター定理(ハーケン多様体には幾何構造が入る)
葉層構造においてconfoliationの理論の提唱
曲面の微分同相の分類理論
アールフォース予想の部分的解決
グロモフ=サーストンの剛性定理
Geometrically tameの導入によるEnding Lamination予想における貢献
ベアーズ・サーストン予想の提起
などにより、3次元多様体論、双曲幾何学、トポロジー、幾何学的群論、複素力学系における絶大な貢献をした超直観型の数学者。
サーストンはポアンカレ予想の解法を考察する過程で、「コンパクト3次元多様体は、幾何構造を持つ8つの部分多様体に分解される」という3次元多様体の分類に関する幾何化予想(1982年)を提唱し、3次元幾何学における強力な指導原理となっていた。
リチャード・ストレイト・ハミルトンのリッチフローには「リッチフローの特異点問題」という別の問題が知られていたが、グリゴリー・ペレルマンが「手術」と呼ぶ新たな手法で特異点を解消する方法をリッチフローに付け加えることを考案し、幾何化予想の証明を発表するとともに、その系としてポアンカレ予想をも解決した。
また、デイヴィッド・ガバイ(David Gabai, プリンス ……
ウィリアム・サーストンさんが亡くなってから、12年と92日が経ちました。(4475日)