杉常道(すぎつねみち)
長州藩士[日本]
(吉田松陰・楫取美和子の父、通称・百合之助、慶応元年8月29日没)
1865年 10月18日 死去享年62歳
杉 常道(すぎ つねみち)は、江戸時代後期(幕末)の長州藩士。
杉民治、吉田松陰、楫取美和子らの父。
生涯=
文化元年(1804年)、無給通組士の杉常徳(七兵衛)の子として誕生する。
文政7年(1824年)に家督を相続し、翌年に児玉太兵衛の養女を娶る。
家格は無給通組(下級武士上等)、石高26石という極貧の武士であったため、農業もしながら生計を立て、7人の子供を育てていた。
おまけに三男・敏三郎は発声が不自由であった。
天保3年(1830年)に記録御次番役となり、翌年に呉服方になる。
天保6年(1835年)、弟・吉田大助が死去したため、吉田家(家禄57石)の家督を次男の寅之助(松陰)に相続させた。
安政元年(1855年)、密航を企てた松陰が生家預かりとなり、常道宅に蟄居することとなる。
その際、松陰は父や近親者に『孟子』や『武教全書』を講じる。
安政2年(1856年)、松陰の処分が解け、松下村塾の主宰者となると、長男・修道(梅太郎)と共に最初の生徒となる。
安政6年(1859年)5月に松陰が江戸護送となると、藩職を罷免され万延元年(1860年)に家督を修道に譲るが、文久3年(1863年)に当職(国相府)内用方になり、盗賊改方を兼務する。
慶応元年(1865年)3月に辞職しほどなくして死去した。
出典=
『三百藩家臣人名事典 6』新人物往来社
登場作品=
『花神』 - 1977年、NHK総合、演:久米明
『花燃ゆ』 - 2015年、NHK総合、演:長塚京三
外部リンク=
杉氏系譜
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杉常道が亡くなってから、159年と33日が経過しました。(58108日)