宇野雪村 氏(うのせっそん)
書家[日本]
1995年 4月6日 死去享年84歳
宇野 雪村(うの せっそん、1912年1月23日 - 1995年4月6日)は、日本の書家。
本名・武夫。
前衛書のパイオニアと言われる。
兵庫県美方郡大庭村(現・新温泉町)生まれ。
1932年御影師範学校卒業後、上田桑鳩に師事。
1940年上京して桑鳩らと「奎星会」を結成する。
1942年「寧楽懐古」で興亜書道連盟展文部大臣賞受賞。
1949年日展入選(特選)、1954年日展審査員。
1956年日展を脱退して、前衛書に本格的に取り組む。
戦後は前衛書、アクション・ペインティングで海外でも知られる。
1969年奎星会代表。
1973年大東文化大学教授。
1974年紫綬褒章受勲。
1978年毎日書道会理事。
1982年大東文化大学定年退職、名誉教授となる。
1984年毎日芸術賞受賞。
法帖研究において王羲之の用筆を分析し、「右旋回運動、左旋回運動、振り子運動の三者渾融から生まれる美」と説明している。
創作者であるとともに上田桑鳩を創始者とする前衛書の理論的完成者との見方も強い。
また、金石資料や拓本類、文房四宝などの名蹟の収蔵家・研究者としての功績も大きい。
著書=
『古墨』木耳社 1968
『現代書道教室 宇野雪村』筑摩書房 1970
『法帖』木耳社 1970
『入門書道全集 6 前衛書』実業之日本社 1973
『文房古玩事典』柏書房 1980
『文房四宝』平凡社カラー新書 1980
『書の旅』二玄社 1983
『必携文房古玩事典』柏書房 1983
『法帖事典』雄山閣出版 1984
『文房清玩』平凡社 1986
『古墨の知識と鑑賞』二玄社 1 ……
宇野雪村さんが亡くなってから、29年と230日が経ちました。(10822日)