武田花 氏(たけだはな)
写真家、エッセイスト[日本]
2024年 4月30日 死去甲状腺疾患享年74歳
武田 花(たけだ はな、1951年10月31日 - 2024年4月30日)は、日本の写真家、エッセイスト。
本名同じ。
両親は作家の武田泰淳と随筆家の武田百合子。
東京都出身。
主な被写体は、猫と時代から取り残されたような町並みで、写真はモノクロ写真である。
来歴・人物=
小学校から高校までは立教女学院に通う。
立教女学院中学・高校時代は寄宿舎生活であった。
父・泰淳は子供を書斎に入れなかったため、小学生の頃、父親の職業が分からず、友達から作家だと教えてもらった。
高校卒業後、父にカメラ(ペンタックスSV)を買ってもらったことがきっかけで、写真学校に入学するが、すぐに退学した。
翌年、東洋大学に進学する。
アルバイト経験が豊富で、出版社や弁当屋、病院、鰻屋、喫茶店、水商売の勤務経験がある。
大学卒業後、アルバイトをしながら野良猫の写真を撮り続け、1980年に初の写真集『猫町横丁』を刊行する。
1986年、35歳での初めての写真展「猫のいた場所」を開催、翌1987年に刊行した写真集『猫・陽あたる場所』により広く知られるようになる。
1990年には、『眠そうな町』で第15回木村伊兵衛賞を受賞。
一方でフォト・エッセイも刊行するようになる。
母の作品『富士日記』の舞台となった、富士山麓の別荘「武田山荘」を譲り受け、山荘の一部を暗室に利用するなどしていたが、2006年に建物の老朽化により取り壊した。
また、母の残した資料類(原稿や日記 ……
武田花さんが亡くなってから、205日が経ちました。