岩井忠熊 氏(いわいただくま)
歴史学者・日本近代史[日本]
2023年 11月4日 死去急性心不全享年102歳
岩井 忠熊(いわい ただくま、1922年(大正11年)8月17日 - 2023年(令和5年)11月4日)は、日本の歴史学者。
専攻は日本近代史。
立命館大学名誉教授。
熊本県熊本市出身。
名前の「忠熊」は熊本生まれに因む。
京都大学文学部卒業。
立命館大学教授・副学長を歴任。
元特攻隊員=
京都大学から学徒出陣した、特攻艇・震洋の元特攻隊員である。
しかし、石垣島へ移送中に敵軍の魚雷攻撃を受けて船が沈没。
3時間泳いだ末に救助され、特攻せずに存命したまま終戦を迎えた。
元特攻隊員であることは晩年になってから明かしたことで、明かした理由は「特攻を公然と賛美する動きに腹が立ったからです」と語っている。
2歳上の兄・忠正も慶應義塾大学在学中に学徒出陣し、伏龍・回天の元特攻隊員であった。
親族=
父 岩井勘六(陸軍少将)
著書=
単著=
『明治国家主義思想史研究』(青木書店、1972年)
『天皇制と日本文化論』(文理閣、1987年)
『学問・歴史・京都』(かもがわ出版、1988年)
『天皇制と歴史学』(かもがわ出版、1990年)
『学徒出陣 - “わだつみ世代”の伝言』(かもがわ出版、1993年)
『明治天皇 - 「大帝」伝説』(三省堂、1997年)
『大陸侵略は避け難い道だったのか - 近代日本の選択』(かもがわ出版、1997年)
『近代天皇制のイデオロギー』(文理閣、1998年)
『西園寺公望 - 最後の元老』(岩波書店、2003年)
『戦争をはさんだ年輪 一歴史研究者のあゆみ』(部落問題研 ……
岩井忠熊さんが亡くなってから、1年と18日が経ちました。(383日)