ルネ・シェレール 氏René Schérer
哲学者[フランス]
2023年 2月1日 死去享年102歳
ルネ・シェレール(René Schérer; 1922年11月25日 - 2023年2月1日
)は、フランスの哲学者。
パリ第八大学の名誉教授であり、とりわけ、シャルル・フーリエの研究者として彼の『愛の新世界』に基づいて著された歓待論の古典『歓待のユートピア』、およびジル・ドゥルーズの概念を援用してフーリエの世界を描いた『ノマドのユートピア』で知られる。
経歴・業績=
ルネ・シェレールは1922年11月25日、チュール(フランス中央部ヌーヴェル=アキテーヌ地域圏コレーズ県)に生まれた。
ルネの兄はヌーヴェルヴァーグを代表する映画監督エリック・ロメール(本名ジャン=マリ・モリス・シェレール)である。
チュールのエドモン=ペリエ高校を卒業した後、高等師範学校に学び、パリ大学で博士号を取得した。
最初はフッサール、カント、ヘーゲル、マックス・シュティルナーなどのドイツ哲学、とりわけ、フッサールやハイデガーの現象学を中心に研究を進め、仏訳書を出版した。
最初の書著は『フッサール ― 生涯と作品』(1964、未訳) である。
1967年にシモーヌ・ドゥブーにより初めて公刊されたシャルル・フーリエの『愛の新世界』がその後のシェレールの研究を方向づけた。
権威主義的な既成秩序に抗議する学生運動に端を発した1968年の五月革命(Mai 68)の頃には、当時の多くの学生と同様にシェレールもマルクス主義に傾倒したが、文明により抑圧された情念の解放に来るべきユートビアを見出す ……
ルネ・シェレールさんが亡くなってから、1年と294日が経ちました。(659日)