日野龍夫 氏(ひのたつお)
国文学者[日本]
2003年 6月15日 死去享年64歳
日野 龍夫(ひの たつお、1940年2月12日 - 2003年6月15日)は、日本の国文学者。
京都大学名誉教授。
専門は日本近世文学。
来歴=
東京府本郷区生まれ。
国家公務員の父と専業主婦の母のもとに生まれる。
1958年、六甲学院高校卒業後、京都大学文学部に入学。
1962年、京都大学文学部国文科卒業、1967年、同大学院博士課程修了。
1967年、四天王寺女子大学講師、1969年、大阪女子大学講師、1973年、国文学研究資料館助教授を経て、1977年、京都大学文学部助教授。
1986年、同大学教授。
2003年、定年退官、名誉教授となったが、同年6月に大動脈破裂で急逝した。
1975年に「文人の交遊」で日本古典文学会賞、2000年に『服部南郭伝攷』で第22回角川源義賞受賞。
没後、『日野龍夫著作集』(全3巻)が刊行された。
論旨の明確さと堅実な実証、平易な文体は高く評価された。
江戸の漢詩、特に古文辞派の研究をはじめ、研究分野は国学、漢学、儒学など近世文学全般に及び、晩年は明治文学も研究した。
漢詩の実作者でもあった。
著書=
『徂徠学派-儒学から文学へ』筑摩書房、1975年
『江戸人とユートピア』朝日新聞社(朝日選書)1977年/岩波現代文庫、2004年
『宣長と秋成 近世中期文学の研究』筑摩書房、1984年
『服部南郭伝攷』ぺりかん社、1999年
『江戸の儒学』ぺりかん社、2005年(日野龍夫著作集 第1巻)
『宣長・秋成・蕪村』ぺりかん社、2005年(日野龍夫著作集 第2巻)
『近世文学史』ぺり ……
日野龍夫さんが亡くなってから、21年と160日が経ちました。(7830日)