イーヴリン・ウォーArthur Evelyn St. John Waugh
作家[イギリス]
1966年 4月10日 死去享年64歳
アーサー・イーヴリン・セントジョン・ウォー(Arthur Evelyn St. John Waugh、1903年10月28日 - 1966年4月10日)は、イギリスの小説家。
グレアム・グリーンと並ぶカトリック作家であり、グリーンとは対照的に辛辣な風刺とブラックユーモアを身上とした。
代表作に『衰亡記』、『ブライズヘッド再訪』、『名誉の剣』三部作などがある。
経歴=
出版社社長で文芸評論家のアーサー・ウォー(Arthur Waugh)の息子としてロンドンに生まれる。
兄アレック・ウォーも、映画化された『陽の当たる島』などの作品がある小説家である。
一族の系譜には詩人・文芸評論家のエドマンド・ゴスなどもいる。
パブリックスクールを経て1922年、オックスフォード大学ハートフォード・カレッジの歴史学科に入学。
しかし勉学に身を入れず放蕩生活を送り、2年後に退学。
ヒーザリー美術学校に入学しなおすがここも短期間で退学した。
しばらく教師をしながら各地を放浪し、1928年に同名のイーヴリンという女性と結婚(「イーヴリン」は男女双方に用いられる名前)。
この年にダンテ・ゲイブリエル・ロセッティの評伝を書き上げるとともに最初の長編小説『衰亡記』(Decline and Fall)を執筆し、2冊をほぼ同時に刊行、文壇デビューを飾る。
『衰亡記』は大学を放校された青年がパブリックスクールの教師として教鞭をとるユーモア小説で、以後『黒いいたずら』(1932年)、『一握の塵』(1934年)など、ときにはグロテスク ……
イーヴリン・ウォーが亡くなってから、58年と225日が経過しました。(21410日)