ジュールズ・ダッシン 氏Jules Dassin
映画監督、脚本家[アメリカ]
2008年 3月31日 死去インフルエンザの合併症享年98歳
ジュールズ・ダッシン(Jules Dassin、1911年12月18日 - 2008年3月31日)は、アメリカ合衆国の映画監督・脚本家・俳優。
略歴=
コネチカット州出身。
両親はロシア系ユダヤ人。
ヨーロッパで演劇を学び、帰国後はニューヨークでイディッシュ語の舞台に俳優として出るようになる。
演出家、放送作家を経て、1940年に映画界に入り、アルフレッド・ヒッチコックの『スミス夫妻』などで助監督を務める。
1942年に映画監督としてデビュー。
1947年に刑務所を舞台にした社会派映画『真昼の暴動』を発表した。
本作で一緒に仕事をした新聞記者出身の製作者マーク・ヘリンジャーと意気投合し、戦後のイタリアン・リアリズムに影響されて、1948年にセミ・ドキュメンタリー映画『裸の町』を世に送り、一躍脚光を浴びる(この作品が直後に作られた黒澤明の『野良犬』に影響を与えたという説がある)。
しかし、ヘリンジャーは完成直後に急死してしまう。
これ以降フィルム・ノワールを主に手がけるが、赤狩りの嵐が吹きまく1950年代に入ってからはハリウッド・ブラックリストに載せられてしまい(かつて演劇界に身をおいていた頃、ダッシンは共産党の支持者だった)、ハリウッドを離れて、若い頃に演劇修業をしたヨーロッパに渡る。
厳しい環境の中だったが、ダッシンはアメリカにいた頃よりもヨーロッパでさらにその才能を開花させ、1955年のフランス製ギャング映画『男の争い』でカンヌ国際映画祭 ……
ジュールズ・ダッシンさんが亡くなってから、16年と235日が経ちました。(6079日)