パット・オブライエン 氏Pat O'Brien

パット・オブライエン（Pat O'Brien, 1899年11月11日 - 1983年10月15日）は、アメリカ合衆国ウィスコンシン州ミルウォーキー出身の俳優。
本名はウィリアム・ヨーゼフ・パトリック・オブライエン（William Joseph Patrick O'Brien）という。
略歴= スペンサー・トレイシーとは幼なじみで、学校や海軍でも同期だった。
1923年にブロードウェイにデビューし、1931年には舞台版と同じヒルディ記者役を演じた『犯罪都市』（のちに1940年に『ヒズ・ガール・フライデー』、1974年に『フロント・ページ』としてリメイク）で映画デビュー。
以降は、多くの映画で警官や神父といったお堅い役職の人物を得意とした。
1938年の『汚れた顔の天使』など、同じアイルランド系の俳優で実生活でも仲が良かったジェームズ・キャグニーとの共演作も多い。
ほとんどの作品にキャグニーがやんちゃな若者を演じる一方、オブライエンはまじめな人物を演じていたが、実際は逆で、キャグニーが読書好きで内向的な一方、オブライエンの方が社交的で遊び好きだったという。
戦後も性格俳優として活躍し、1968年には『冬のライオン』で助監督を務めるなど、仕事の幅も広げた。
1963年に自伝を出版。
1983年10月15日、心臓発作により世を去った。
主な出演映画= 公開年 邦題原題 役名 備考 1931 犯罪都市The Front Page ヒルディ・ジョンソン 1932 狂乱のアメリカAmerican Madness マット 1933 失踪者三万人Bureau of Missing Persons ブッチ・サンダース ……