坂田藤十郎 氏(さかたとうじゅうろう)
歌舞伎役者・四代目[日本]
(前名 : 三代目 中村鴈治郎)
2020年 11月14日 死去老衰享年90歳
坂田 藤十郎(さかた とうじゅうろう)は、歌舞伎役者の名跡。
四代目の屋号は山城屋。
初代の活躍した当時の上方にはまだ屋号は存在せず、四代目の襲名時に出身地の京都にちなみ山城屋と名付けられた。
四代目の定紋は五つ藤重ね星梅鉢、替紋は向い藤菱。
初代は「やつし事」を得意として評判を得、その演技は後に和事と呼ばれる芸脈の中に一部受け継がれ、後になって初代は和事の祖と仰がれた。
このため荒事で評判を得た江戸の市川團十郎と並び称された。
安永2年 (1774) に三代目が仙台で客死した後は襲名する者がなく、坂田藤十郎の名は伝説的な名跡として生き長らえたが、平成17年 (2005) に231年ぶりの四代目襲名となった。
初代 坂田藤十郎
京の座元・坂田市左衛門(一説に藤右衛門)の子、1647–1709。
初代坂田藤十郎
二代目 坂田藤十郎
初代の弟分、1669–1724。
桑名屋長左衛門→坂田長左衛門 → 二代目坂田藤十郎
三代目 坂田藤十郎
江戸長唄の坂田兵四郎(=初代坂田藤十郎の甥)の門人、1701–74。
三條半彌(柊屋) → 富澤定四郎 → 坂田定四郎 → 三代目坂田藤十郎
四代目 坂田藤十郎
二代目中村鴈治郎の長男、1931–2020。
二代目中村扇雀(成駒屋)→ 三代目中村鴈治郎(成駒屋)→ 四代目坂田藤十郎
坂田藤十郎さんが亡くなってから、3年と361日が経ちました。(1457日)