ロジャー・フライRoger Eliot Fry
画家[イギリス]
1934年 9月9日 死去享年69歳
ロジャー・フライ(Roger Eliot Fry, 1866年12月14日 - 1934年9月9日)は、ロンドン生まれの、イギリスの画家・芸術批評家で、ブルームズベリー・グループの一員でもあった。
生涯=
ケンブリッジ大学のキングス・カレッジに学び、そこでケンブリッジ使徒会(Cambridge Apostles)の一員に迎えられる。
最初の試験を自然科学で合格した後、パリとイタリアに赴き、イタリア美術を専攻し、最終的には風景画家となった。
1910年、ブルームズベリー・グループのメンバーたちと共に、ポスト印象派の展覧会(マネとポスト印象派展:マネ、セザンヌ、ゴーギャン、ゴッホ等)をロンドンで企画する。
この企画は、フライが愛情を抱いていたオットリン・モレルがこれを後援した。
同展はロンドンの美術界に大きな刺激を与えた。
1913年には、「オメガ・ワークショップ」(Omega Workshop)という一種のデザイン工房を設立。
ここに、ヴァネッサ・ベルやダンカン・グラントも所属した。
当時グラントは、ヴァネッサ・ベルの恋人だった。
後にヴァネッサの妹で作家ヴァージニア・ウルフが、評伝『ロジャー・フライ伝』(宮田恭子訳、みすず書房、1997年)を書いている。
主な著作=
Vision and Design (1920)
『ヴィジョンとデザイン』 蜂巣泉・堀川麗子訳、水声社、2019年
Transformations (1926)
Cézanne. A Study of His Development (1927)
『セザンヌ論 その発展の研究』 辻井忠男訳、二見史郎解説、みすず書房、1990年、新装版2015年
Henri Mati ……
ロジャー・フライが亡くなってから、90年と73日が経過しました。(32946日)