岩澤信夫 氏
農業技術者[日本]
2012年 5月4日 死去肺炎享年80歳
岩澤 信夫(いわさわ のぶお、1932年(昭和7年)1月28日 - 2012年(平成24年)5月4日)は、境循環型の稲作農法である冬期湛水不耕起栽培を提唱し、普及活動を展開した農業技術者。
略歴=
千葉県成田市生まれ。
旧制成田中学校を卒業後、農業に従事。
1980年よりPFO研究会を組織し、千葉県、茨城県、山形県、秋田県で低コスト増収稲作の研究と普及を始める。
1983年ころより、不耕起移植栽培の実験に着手し、1985年に提唱、普及活動をはじめる。
1989年より、農機メーカーと不耕起田専用の田植機の開発に取り組む。
1993年に日本不耕起栽培普及会を設立、会長を務める。
1994年、田んぼの「冬期湛水」を提案。
1997年、井関農機が不耕起田専用の田植機を完成させる。
2002年に、不耕起栽培を学びたい農家を対象に自然耕塾を開校、自然耕塾苗つくり研修会を毎年実施中である。
2008年、「不耕起移植栽培」の普及に尽力し、環境問題に一石を投じるとともに、日本の農業のあるべき姿を模索した功績により第42回吉川英治文化賞受賞。
2012年5月4日午前9時46分、肺炎にて死去。
80歳没。
著書=
『新しい不耕起イネつくり 土が変わる田んぼが変わる』 農山漁村文化協会 1994年
『不耕起でよみがえる』 創森社 2003年
『究極の田んぼ 耕さず肥料も農薬も使わない農業』 日本経済新聞出版社 2010年
『生きもの豊かな自然耕』 創森社 2010年
出演番組=
知るを楽しむ(人生の歩き方) (NHK)
第1回 日本の ……
岩澤信夫さんが亡くなってから、12年と201日が経ちました。(4584日)