ヘレタ・ティーレ 氏Hertha Thiele

ヘレタ・ティーレは、1908年5月8日、帝政ドイツ内ライプツィヒ生まれの女優である。舞台や映画で活躍した。レズビアンをテーマにした映画「制服の処女」(1931) でマヌエラを演じたことで知られる。ナチス党が政権を握ってからは、国民啓蒙大臣のヨーゼフ・ゲッベルスから、党の宣伝活動に協力するよう求められたが、ティーレがそれを拒否したため、彼女は反体制派の人間とみなされた。1937年に、彼女はドイツを逃れスイスに移住している。第二次大戦後は、西ドイツのベルリンに戻り、演技の世界に復帰したが、かつての輝きを取り戻すことはできなかったため、再びスイスに戻り、看護婦の仕事などに従事した。1984年にベルリンの地で亡くなった。