蟻田功 氏(ありたいさお)
医学者[日本]
2023年 3月17日 死去老衰享年98歳
蟻田 功(ありた いさお、1926年5月15日 - 2023年3月17日)は、日本の医学者。
天然痘の撲滅に尽力した。
来歴=
熊本県熊本市生まれ。
旧制熊本中学、熊本医科大学(現・熊本大学医学部)卒業。
1950年に厚生省(現・厚生労働省)に入った。
1962年からWHOアフリカ事務局員としてリベリアに赴任し、天然痘の対策に尽力した。
1977年にはWHOの世界天然痘根絶対策本部長に就任。
最後の流行地ソマリアでは紛争の中ワクチン接種を続け、1980年の天然痘根絶宣言につなげた。
1985年に帰国後、国立熊本病院(現・国立病院機構熊本医療センター)院長に就いた。
1988年に日本国際賞を受賞している。
1990年、財団法人国際保健医療交流センターを設立、同名誉理事長。
2023年3月17日、熊本市内の高齢者施設にて老衰のため死去。
96歳没。
著書=
天然痘根絶ターゲット・0、毎日新聞社、1979年
「外」の世界、熊本日日新聞社、1997年 ISBN 978-4877550035
地球上から天然痘が消えた日―国際医療協力の勝利、あすなろ書房、1991年 ISBN 978-4751516126
蟻田功 「法によるジフテリア予防接種の行政効果に関する研究」 熊本大学に提出した学位論文 昭和32年8月1日 博士論文書誌データベースによる
主要論文・寄稿文=
蟻田功、「天然痘の根絶」『ウイルス』 1993年 43巻 1号 p.1-11, doi:10.2222/jsv.43.1
蟻田功、「人類と感染症-その将来の根絶戦略について」『日本輸血学会雑誌』 1997年 43 巻 2 号 175a, doi:10.3925/jjtc1958.43.175a
蟻田功、「 ……
蟻田功さんが亡くなってから、1年と250日が経ちました。(615日)