吉識雅夫 氏(よしきまさお)
船舶工学者[日本]
(東京大学名誉教授)
1993年 6月27日 死去享年86歳
吉識 雅夫(よしき まさお、1908年1月20日 - 1993年6月27日)は、日本の船舶工学者、東京大学名誉教授。
兵庫県福崎町名誉町民。
理学博士(1945年・東京帝国大学、論文タイトルは『圧縮ヲ受ケル船体構造部分ノ挫屈並ニ圧壊強度ノ研究』)
来歴=
長崎県対馬生まれ、兵庫県福崎町出身。
旧制一高、東京帝国大学工学部卒業。
東京理科大学学長、学士会理事長(第5代、1988年から没時まで)などを務めた。
船体構造の強度や振動に対する研究で功績を上げる。
東京大学在住中は、船舶の構造力学に関する研究並びに教鞭に従事した。
特に船の大型化および溶接に関する研究に専念し、日本造船業を当時「世界一の造船王国」に導くことに大きく寄与する。
造船における電気溶接技術並びに船体構造技術の研究が、大型タンカー生産に貢献し、また、国産大型H-IIロケットの決定等にも携わる。
没後、出身地の兵庫県福崎町では吉識の功績をたたえ、市内の中学生を対象に「福崎町吉識雅夫科学賞」を創設した。
学術賞=
1966年:「船舶の大型化に対する船体構造力学の研究」で日本学士院賞
1968年:「構造用鋼板の脆性破壊の研究」で藤原賞
栄誉=
1968年:紫綬褒章
1977年:レジオン・ド・ヌール勲章シュヴァリエ
1975年:文化功労者
1978年:勲一等瑞宝章
1982年:文化勲章、日本学士院会員。
吉識雅夫さんが亡くなってから、31年と147日が経ちました。(11470日)