ハリソン・ディラード 氏Harrison Dillard
元陸上短距離・ハードル選手[アメリカ]
(1948年ロンドン、1952年ヘルシンキの両五輪大会で金メダル4つ獲得。)
2019年 11月15日 死去享年97歳
ハリソン・ディラード(Harrison Dillard、1923年7月8日 - 2019年11月15日)は、アメリカ合衆国の元陸上競技選手。
1948年ロンドン、1952年ヘルシンキオリンピックに出場し4つの金メダルを獲得した選手である。
ロンドン大会では100m、ヘルシンキ大会では110mハードルで金メダルを獲得している。
短距離、ハードルと両種目を制覇した男子選手は、オリンピック史上ディラードただ一人である。
経歴=
ディラードは第二次世界大戦から復員し、大学で陸上競技に取り組んでいた。
ハードル競技に特に才能を見せ、戦後間もない頃では世界トップレベルに位置していた。
しかし、1948年のオリンピック選考会で失敗し出場を逃してしまう。
ただ、専門ではなかった100mでは3位となりオリンピック出場を果たした。
ロンドンオリンピック100m決勝は同じアメリカのバーニー・ユーウェルと10秒3の同タイムでゴールするデッドヒートで、写真判定に持ち込まれた。
オリンピック史上初となる写真判定となったゴール写真ではディラードが先着しており、1つめの金メダルを獲得した。
この後出場した4×100mリレーでも3走を任され、40秒6のタイムで金メダルを獲得した。
4年後、ディラードは110mハードルでアメリカ代表の座を獲得する。
そして、オリンピックでは13秒7のタイムで金メダルを獲得。
さらに、4×100mリレーの代表として4つめの金メダルを獲得した。
2019年11月15日、クリーブランドの病院で死去。
96歳没 ……
ハリソン・ディラードさんが亡くなってから、5年と7日が経ちました。(1833日)