モーリス・ウィルキンス 氏Maurice Hugh Wilkins
生物物理学者[イギリス]
2004年 10月5日 死去享年89歳
モーリス・ヒュー・フレデリック・ウィルキンス(Maurice Hugh Frederick Wilkins, 1916年12月15日 - 2004年10月5日)はイギリスの生物物理学者。
X線構造回折の分野で多くの業績を残した。
生涯=
ウィルキンスはニュージーランドのパンガロアで生まれ、6歳のときに家族とともにイギリスに引っ越す。
ケンブリッジ大学のセント・ジョンズ・カレッジで物理学を専攻し、1940年にバーミンガム大学で博士号を得る。
第二次世界大戦中にはカリフォルニア大学バークレー校でマンハッタン計画に参加する。
戦後、核物理学から離れ、ロンドンのキングス・カレッジ・ロンドンで同僚のロザリンド・フランクリンらとともにX線回折によるDNAの構造研究を始めた。
ケンブリッジ大学のキャベンディッシュにいたフランシス・クリックとジェームズ・ワトソンは、ウィルキンスらのX線回折の写真を参考にして、DNAの二重螺旋構造を推定し、フランクリンを除き、1962年にノーベル生理学・医学賞を受賞することになる。
X線回折写真の業績はフランクリンによるものが大きいが、彼女は1958年に死去している。
1959年王立協会フェロー選出。
2004年に87歳で死去するまで、キングス・カレッジ・ロンドンの生物物理学教授をつとめ、染色体のDNAの存在様式を研究していた。
外部リンク=
ノーベル賞財団にあるプロフィール
キングズ・カレッジの追悼文
表話編歴 ノーベル生理学・医学賞受賞者 (1951年-1975年)
マックス・タイラー (1 ……
モーリス・ウィルキンスさんが亡くなってから、20年と47日が経ちました。(7352日)