ジョゼフ・ビヤンネメ・カヴェントゥJoseph Bienaimé Caventou
薬剤師[フランス]
1877年 5月5日 死去享年83歳
ジョゼフ・ビヤンネメ・カヴェントゥ(Joseph Bienaimé Caventou、1795年 - 1877年)は、サントメール (パ=ド=カレー県)出身のフランスの薬剤師である。
パリのEcole de Pharmacie(薬学校)の教授で、ピエール=ジョセフ・ペルティエと共同研究を行った。
温和な溶媒を用いて植物から生理活性物質を数多く単離し、アルカロイドの研究の草分けとなった。
彼が単離に成功した物質には、以下のようなものがある。
年
単離化合物
源
1817
クロロフィル
1817
エメチン
トコン
1818
ストリキニーネ
マチン
1819
ブルシン
マチン
1820
シンコニン、キニーネ
キナノキ
1821
カフェイン
キナノキの樹皮から単離された硫酸キニーネは、後にマラリアの治療薬になることが発見された。
研究者の両名ともこの化合物の発見の特許を主張せず、誰でも利用できるようにした。
1823年、彼らはアルカロイド化合物の中に窒素を発見した。
彼らが発見した化合物には、この他にコルヒチンやベラトリジンがある。
月には、彼の名前に因んで名付けられたカヴェントゥというクレーターがある。
出典=
^ Haas L (1994). “Pierre Joseph Pelletier (1788-1842) and Jean Bienaime Caventou (1795-1887)”. J Neurol Neurosurg Psychiatry 57 (11): 1333. doi:10.1136/jnnp.57.11.1333. PMC 1073182.
ジョゼフ・ビヤンネメ・カヴェントゥが亡くなってから、147年と199日が経過しました。(53891日)