中村雀右衛門 氏(なかむらじゃくえもん)
歌舞伎役者・四代目[日本]
2012年 2月23日 死去肺炎享年93歳
中村 雀右衛門(なかむら じゃくえもん)は、歌舞伎役者の名跡。
屋号は初代が江戸屋、二代目以降が京屋。
定紋は京屋結び、替紋は向い雀。
初 代 中村雀右衛門
四代目中村歌右衛門の門人、1806 – 71。
中村源次 → 初代中村芝蔵 → 中村儀左衛門 → 初代中村雀右衛門
二代目 中村雀右衛門
初代の門人、1841 – 95。
中村芝之助 → 二代目中村芝雀 → 二代目中村雀右衛門
三代目 中村雀右衛門
二代目の養子、1875 – 1927。
実父は嵐璃笑。
嵐笑太郎 → 中村笑太郎 → 四代目中村芝雀 → 三代目中村雀右衛門
四代目 中村雀右衛門
三代目の位牌養子、1920 – 2012。
実父は六代目大谷友右衛門。
初代大谷廣太郎(明石屋) → 七代目大谷友右衛門(明石屋) → 四代目中村雀右衛門
五代目 中村雀右衛門
当代、四代目の次男、1955 - 。
初代大谷廣松(明石屋) → 七代目中村芝雀 → 五代目中村雀右衛門
気品ある女形として幅広い演目で活躍した歌舞伎俳優で人間国宝の中村雀右衛門(なかむら・じゃくえもん、本名青木清治=あおき・きよはる)さんが23日午後3時55分、肺炎のため東京都中央区の病院で死去した。91歳だった。東京都出身。葬儀の日取りなどは未定。 六代目大谷友右衛門の長男。6歳で初舞台を踏み、十五代目市村羽左衛門、六代目尾上菊五郎、五代目中村歌右衛門ら名優と共演。立役を目指したが、1940年から6年間兵役に就き、戦後、女形に転向した。 48年に七代目大谷友右衛門を襲名。50年「佐々木小次郎」で映画デビューしたが、55年歌舞伎に復帰。関西に活躍の場を求め、市川寿海、十三代目片岡仁左衛門らの相手役を務めて芸域を広げた。 64年に東京・歌舞伎座で四代目中村雀右衛門を襲名し、品格ある芸風で「三姫」と呼ばれる「本朝廿四孝」の八重垣姫、「祇園祭礼信仰記」の雪姫、「鎌倉三代記」の時姫の他、「鳴神」の雲の絶間姫、「京鹿子娘道成寺」などを当たり役とした。 91年に人間国宝に指定され、2004年文化勲章受章。02年から08年まで日本俳優協会会長。同年1月の歌舞伎座の「けいせい浜真砂」以後、本興行の出演が途絶え、10年1月、同座の「春の寿」に1日だけ出演したのが最後の舞台となった。
中村雀右衛門さんが亡くなってから、12年と272日が経ちました。(4655日)