柴田光蔵 氏(しばたみつぞう)
法学者[日本]
2022年 11月8日 死去老衰享年86歳
柴田 光蔵(しばた みつぞう、1937年1月1日 - 2022年11月8日)は、日本の法学者(ローマ法・比較法文化論)。
京都大学名誉教授。
法学博士(京都大学)。
人物=
幼少期よりギリシア神話・ローマ神話の本をきっかけに、西洋古典古代の歴史に興味を持つ。
京都大学法学部入学後、最初の3年間は司法試験と公務員試験の勉強に取り組むが、3回生の秋に杉村敏正の行政法ゼミからローマ法ゼミに転籍してローマ法学者・田中周友と出会ったこともあり、3回生の期末試験後、ローマ法の研究者になることを決意する。
4回生の秋、京都大学文学部で「ローマ史」を教えていた井上智勇に「ローマ史研究の中で、もっともわかりにくいところは何でしょうか」と尋ねたところ「裁判だよ」との回答を得て、ローマ史という枠組みの中でローマ法の研究を試みる、という姿勢を決めた。
柴田の裁判制度研究の最初の成果は、博士論文「ローマ裁判制度研究―元首政時代を中心として」に現れた。
京都大学卒業後、すぐに学卒助手として京都大学の教員に採用された。
そのため、大学院において指導教授に研究指導を受けた経験がないが、このように最初から独学・自立で研究生活をスタートしたことは、柴田の研究生活にとってプラスにもマイナスにもなったという。
ローマ法研究においては「タテマエ・ホンネ二元論」を唱える。
これは古代ローマやローマ法を分析する際の柴田独自の視角で、タテマエ(論理 ……
柴田光蔵さんが亡くなってから、2年と13日が経ちました。(744日)