中野孝次 氏
作家[日本]
2004年 7月16日 死去肺炎享年79歳
中野 孝次(なかの こうじ、1925年(大正14年)1月1日 - 2004年(平成16年)7月16日)は日本の作家、ドイツ文学者、評論家。
元國學院大學教授。
千葉県市川市須和田出身。
父は大工。
著書『清貧の思想』、愛犬ハラス(柴犬)との日々を描いた『ハラスのいた日々』はベストセラーとなった。
後者はテレビドラマ・映画化されている。
『暢気眼鏡』の尾崎一雄を慕い、碁や焼き物も愛好した。
政治的には平和主義者であり、反核アピールでは井上靖・井上ひさし・大江健三郎と行動をともにし、大岡昇平に対しては弟子格の関係にあった。
反核アピールは吉本隆明・柄谷行人らの批判を受け、特に柄谷とは1985年に『文學界』の企画で行われた座談会にて激烈な口論に発展した。
1944年:「職人の子に教育は不要」との父親の考えから旧制中学に進学できなかったが、1日14時間の猛勉強で専検に合格して旧制中学卒業資格を取得し、旧制第五高等学校(現在の熊本大学)に入学。
関連書籍
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題名
清貧の思想 (文春文庫)
著者中野孝次発売元文藝春秋ページ数269ページ発売日1996-11-01新品価格¥ 561中古商品¥ 1 より -
題名
ローマの哲人 セネカの言葉
著者中野孝次発売元岩波書店ページ数240ページ発売日2003-09-27新品価格中古商品¥ 380 より -
題名
清貧の思想
著者中野孝次発売元草思社ページ数220ページ発売日1992-09新品価格¥ 1,572中古商品¥ 1 より -
題名
良寛の呼ぶ声
著者中野孝次発売元春秋社ページ数238ページ発売日1995-06新品価格¥ 9,541中古商品¥ 52 より -
題名
「閑」のある生き方 (新潮文庫)
著者中野孝次発売元新潮社ページ数209ページ発売日2005-11新品価格¥ 9,291中古商品¥ 1 より -
題名
いまを生きる知恵
著者中野孝次発売元岩波書店ページ数391ページ発売日2002-01-17新品価格¥ 1,980中古商品¥ 7 より -
題名
セネカ 現代人への手紙
著者中野孝次発売元岩波書店ページ数288ページ発売日2004-05-28新品価格中古商品¥ 890 より -
題名
足るを知る 自足して生きる喜び (朝日文庫)
著者中野孝次発売元朝日新聞社ページ数236ページ発売日2004-07-10新品価格中古商品¥ 1 より -
題名
ハラスのいた日々 (文春文庫)
著者中野孝次発売元文藝春秋ページ数249ページ発売日1990-04-01新品価格¥ 745中古商品¥ 1 より -
題名
すらすら読める徒然草 (講談社文庫)
著者中野孝次発売元講談社ページ数320ページ発売日2013-11-15新品価格¥ 659中古商品¥ 1 より
関連音楽
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題名
日本近代文学館講演CD集~今解き明かされる文豪たちの謎~
歌手加賀乙彦発売元エニー/日本音声保存演奏時間発売日2004年4月01日新品価格中古商品
ドイツ文学者。 1925年、千葉県生まれ。東京大学独文科卒業後、雑誌社勤務などを経て国学院大学教授になり、72年、評論「実朝考」でデビュー。76年「ブリューゲルへの旅」で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した。 50歳を過ぎて書いた「麦熟るる日に」は、大工の子に生まれ、独学で旧制五高に入学するが、学徒出陣するという自らの体験をもとにした自伝小説。79年に平林たい子文学賞を受けたこの小説と、「苦い夏」、「季節の終り」の青春3部作は、中年世代の共感を呼んだ。愛犬との日々をつづった「ハラスのいた日々」も新田次郎文学賞を受賞、映画化もされた。 過熱景気の冷めた92年に出した「清貧の思想」は、ポスト・バブル時代の人生指南書としてベストセラーになり、“清貧”ブームを巻き起こした。 82年には文学者の反核声明の推進者になり、社会的な反響を呼んだほか、85年には文化人訪中囲碁団を組織し、中国のアマと対局した。 (引用元 Hatena Keyword)