藤間生大 氏(とうませいた)
歴史学者、考古学者[日本]
2018年 12月10日 死去老衰享年106歳
藤間 生大(とうま せいた、1913年5月16日 - 2018年12月10日)は、日本の歴史学者、考古学者で、古代日本史から近代東アジア史まで幅広く研究を行った。
来歴=
広島市生まれ。
1936年、早稲田大学文学部史学科卒。
1938年、日本評論社入社、戦前には教育科学研究会生活教育研究部会に参加。
1945年7月、埼玉県立浦和中学校教諭、1949年、民主主義科学者協会事務局常任書記長、1951年まで務める。
1952年の第25回衆議院議員総選挙及び1953年の第26回衆議院議員総選挙に埼玉1区から出馬するが落選。
1971年、熊本商科大学教授、同付属海外事情研究所長、1982年、退職。
日本共産党に属し、戦後しばらく、マルクス主義歴史学者として、井上清、石母田正と並んで盛名を馳せ、当時の学生の必読書となった。
皇国史観を打ち破り、考古学的に古代日本国家のあり方をとらえた、岩波新書『埋もれた金印』はロングセラーとなる。
2018年12月10日、老衰のため死去。
105歳没。
著書=
日本古代家族 伊藤書店, 1943
日本古代国家-成立より没落まで,特にその基礎構造の把握と批判(伊藤書店、1946)
日本庄園史-古代より中世に至る変革の経済的基礎構造の研究(近藤書店、1947)
歴史の学びかた 危機における歴史と歴史学 伊藤書店 1950
埋もれた金印-女王卑弥呼と日本の黎明(岩波新書、1950)
国家権力の誕生 日本評論社, 1951
日本民族の形成-東亜諸民族との連関において(岩波書店、1951)
日本武尊 創元社, 1953
歴史と実践 ……
藤間生大さんが亡くなってから、5年と360日が経ちました。(2186日)