淡島千景 氏(あわしまちかげ)
女優[日本]
2012年 2月16日 死去膵臓がん享年89歳
淡島 千景(あわしま ちかげ、1924年〈大正13年〉2月24日 - 2012年〈平成24年〉2月16日)は、日本の女優。
本名:中川 慶子(なかがわ けいこ)。
愛称は「おけいちゃん」「けいちゃん」(本名の慶子から)。
宝塚歌劇団出身で在籍時は娘役スターとして活躍した。
宝塚歌劇団29期生。
芸名は百人一首の源兼昌の「淡路島 かよふ千鳥の なく声に いく夜ね覚めぬ 須磨の関守」から。
弟はSteve Nakagawa名義でアメリカのハンナ・バーベラ・プロダクションやランキン・バス・プロダクションで活躍したアニメーターの中川雄策。
来歴・人物=
1952年頃
左から若山セツ子、久我美子、淡島千景、角梨枝子、原節子、杉葉子(1951年)
東京府出身。
実家はラシャを扱うお店で日本橋に出店、自宅は大森にあった。
自宅近くには蒲田撮影所があった。
1930年、池上尋常小学校入学。
卒業の少し前に一家が武蔵野町吉祥寺へ転居したため、武蔵野第一小学校へ転校。
1936年、成蹊高等女学校(現・成蹊中学校)へ進学。
成蹊高等女学校卒業後、1939年(昭和14年)に宝塚音楽舞踊学校に入学。
その後、1941年(昭和16年)から1950年(昭和25年)まで宝塚歌劇団に所属。
百人一首の『淡路島通ふ千鳥の鳴く声に 幾夜寝ざめぬ 須磨の関守』(源兼昌)から、『淡路千鳥』と名付けられるが、同じような芸名の団員がいたことから、『淡島千景』と芸名を変える。
在団中は優れた美貌の主演娘役として戦時中・戦後 ……
映画「夫婦善哉」や「駅前シリーズ」など、文芸作品から喜劇まで多彩な作品に出演した女優の淡島千景(あわしま・ちかげ、本名中川慶子=なかがわ・けいこ)さんが16日午前9時40分、膵臓(すいぞう)がんのため東京都内の病院で死去した。87歳だった。葬儀は26日午前11時から東京都文京区大塚5の40の1の護国寺桂昌殿で。喪主はおいの中川徹也(なかがわ・てつや)氏。 東京都出身。宝塚歌劇団で娘役トップとして活躍後、映画界に入り、1950年の「てんやわんや」で映画デビュー。小津安二郎監督「麦秋」や今井正監督「にごりえ」、川島雄三監督「真実一路」など名匠、巨匠の作品に数多く出演。「夫婦善哉」で森繁久弥さん演じる駄目男を支える、けなげだが、しんの強い芸者の役は絶賛を浴びた。 後年はテレビドラマにも進出し、「渡る世間は鬼ばかり」などに出演した。舞台でも活躍し、文芸物や時代劇、翻訳物などさまざまなジャンルをこなす演技派として個性を発揮。役柄も、耐える女性からちゃきちゃきの江戸っ子風まで多岐にわたった。主な出演作に映画「本日休診」「女の一生」「春との旅」、舞台「細雪」「毒薬と老嬢」、NHK連続テレビ小説「春よ、来い」などがある。
淡島千景さんが亡くなってから、12年と280日が経ちました。(4663日)