ガストン・グロック 氏Gaston Glock

ガストン・グロックは、1929年7月19日、オーストリアのウィーンで生まれた。第二次大戦末期にはドイツ軍に徴兵された経験を持つ。戦後はハンドドリルを製作する会社に入社し、1963年にカーテンロッドを製作する「グロック社」を創業した。のちにオーストリア軍向けのナイフの製造など、軍事分野に進出する。それまで銃器の製造に関わることは無かったが、1980年にオーストリア軍がワルサーP38に代わる新しい制式拳銃の募集を行ったことで、拳銃の開発に着手した。その際に、当時当たり前であったスチール製ではなく、ポリマー製フレームを採用し、またダブルアクション、トリガーセーフティなどといった新しい設計を採り入れた。完成した銃は「Glock17」と命名され、1982年の性能評価試験で、他の錚々たる銃器メーカーを押しのけ、オーストリア軍と警察の制式拳銃に採用された。こののち「グロック社」は、世界に名だたる銃器メーカーに飛躍している。