光明皇后(こうみょうこうごう)
聖武天皇の皇后[日本]
(天平宝字4年6月7日崩御)
(ユリウス暦) 0760年 7月23日 死去享年60歳
光明皇后(こうみょうこうごう、701年〈大宝元年〉- 760年7月23日〈天平宝字4年6月7日〉)は、聖武天皇の皇后で孝謙天皇の生母。
藤原不比等と県犬養橘三千代の子で、聖武の母藤原宮子は異母姉。
一般に知られる光明皇后という名前は、在世中に名乗った光明子(こうみょうし)に因んで後世に付けられたもので、『拾遺和歌集』が初出である。
本来の尊号は天平応真仁正皇太后(てんぴょうおうしんにんしょうこうたいごう)。
諱は安宿媛(あすかべひめ)。
そのほかに藤三娘(とうさんじょう)などの署名が現存するほか、法名は沙弥万福と伝わる。
本記事での呼称は光明子で統一する。
光明子は不比等が権力基盤を固めつつあった時期に生まれ、藤原氏を中心とした権力闘争や皇位継承など、周囲に政争が絶えない生涯を過ごした。
とくに光明子自身の立后および息子基王と娘阿倍内親王の立太子などの前例のない政治的決定と、紫微中台による政治運営において、その中心にいた人物である。
光明子は藤原氏あるいは不比等の娘であることを強く意識しており、またこの頃の政策には則天武后の政策をなぞらえるものも多く、光明子と則天武后を関連付ける見方も少なくない。
しかし、それらの政争・皇位継承・政治運営に光明子の意向がどの程度働いたのかは記録にほとんど残されておらず、断片的な情報から研究されている状況である。
そのため、光明子を「病弱でひ弱な聖武を傀儡とし ……
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