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アンソニー・ブラント 氏Anthony Frederick Blunt

美術史家、スパイ[イギリス]

1983年 3月26日 死去享年77歳

アンソニー・ブラントは、英国の美術史家にしてソ連のスパイであった男である。彼は1964年に、スパイとして訴追されるのを免除されることを条件に司法取引し、ソビエト連邦のスパイであったことを自白した。彼は、いわゆる「ケンブリッジ・ファイブ」(=ケンブリッジ大学卒業生で、1930年代-1950年代までの間、ソ連のためにスパイ活動をした5人。キム・フィルビー、ドナルド・マクリーン、ガイ・バージェス、アンソニー・ブラント、もう一人は確実ではないが、ジョン・ケアンクロス とみられている。) のうちの「第四の男」であったと目されている。彼は、1939年に英国情報機関のMI5のメンバーとなり、第二次世界大戦中は、英国がその同盟国とのみ共有していた、ドイツ国防軍に関する秘密情報を、ソ連に流していた。1964年の司法取引により、ブラントがスパイであったことは公にはならなかったが、1979年に作家のアンドリュー・ボイルがそれをほのめかすような著作を発表した。そのことがきっかけとなり、同年、首相のマーガレット・サッチャーがイギリス下院議会において、ブラントが行ったスパイ活動の内容を明らかにした。以降も、ブラントは、美術史家として著述業を続けた。

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    著者
    • アンソニーブラント
    • 荒井信一
    出版社
    みすず書房
    ページ数
    発売日
    新品価格
    ¥722
    中古商品
    ¥373より
  • タイトル
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    単行本
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    • 岡崎康一
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    晶文社
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    発売日
    新品価格
    ¥519
    中古商品
    ¥419より

アンソニー・ブラントが亡くなってから、41年と4日が経過しました。(14979日)